1世帯当たりの平均水道料金支払額。総務省の家計調査などの公的な統計データに基づく情報

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1世帯当たりの平均水道料金支払額。総務省の家計調査などの公的な統計データに基づいた情報

1世帯当たりの平均水道料金支払額について、総務省の家計調査などの公的な統計データに基づく情報をご案内します。

全国平均と世帯人数別の平均額

総務省の「家計調査」によると、2024年における1世帯あたりの1ヶ月の上下水道料金の平均額は以下の通りです。

世帯人数平均水道料金(1ヶ月あたり)
1人世帯約2,282円
2人世帯約4,248円
3人世帯約5,358円
4人世帯約6,026円
5人世帯約6,846円
6人以上世帯約8,409円

出典:総務省「家計調査 2024年」

主な地域別平均水道料金(2人以上世帯)

水道料金は、水源の確保難易度や施設維持費など、地域ごとの事情で大きく変動します。特に、人口密度が低い地域や冬場の積雪が多い地域では、料金が高くなる傾向が見られます。

地方区分特徴水道料金の傾向
北海道・東北積雪が多く、維持管理費が高い傾向。水源確保のコストもかかる。比較的高め
関東人口が集中し、水源が多いため平均的。全国平均に近い
中部地域差が大きい。工業地帯は安価な傾向がある一方で、山間部では高価な場合も。全国平均に近い〜やや高め
近畿琵琶湖など水源に恵まれ、比較的安価な傾向。比較的安価
中国地域差が大きい。都市部と過疎地域で料金に開きがある。全国平均に近い〜やや安価
九州・沖縄水源に恵まれ、比較的安価な傾向。比較的安価

この表は、一般的な傾向を示したものであり、同じ地方内でも市町村によって料金は大きく異なります。正確な料金は、お住まいの自治体の水道局公式サイトで確認されることを推奨します。

水道料金の仕組みと注意点

  • 基本料金+従量料金: 水道料金は、使用量にかかわらず支払う「基本料金」と、使用量に応じて単価が上がる「従量料金」の合計で決まります。
  • 2ヶ月に1回請求: 多くの場合、水道料金は2ヶ月に一度の請求となります。上記の月額平均額は、2ヶ月分を単純に2で割った金額である点に注意が必要です。

公的な統計データは「上下水道料金」としてまとめて発表されることが多く、上水道のみのデータは公開情報としては非常に限定的です。

複数の調査結果やデータから、水道料金全体に占める上水道と下水道の割合を推測することができます。

上水道料金の推測目安

一般的に、水道料金全体(上下水道料)のうち、上水道(水道料金)が約6〜7割、下水道(下水道使用料)が約3〜4割を占めると言われています。

この割合を基に、前回の回答でご提示した「上下水道」の平均額から、上水道のみの料金を計算すると以下のようになります。

1世帯あたりの上水道料金(推定)

世帯人数上下水道平均(月)上水道料金目安(月)
1人世帯約2,282円約1,370円〜1,600円
2人世帯約4,248円約2,550円〜2,970円
3人世帯約5,358円約3,210円〜3,750円
4人世帯約6,026円約3,610円〜4,220円
5人世帯約6,846円約4,100円〜4,800円
6人以上世帯約8,409円約5,040円〜5,890円

※ 上記は総務省の家計調査に基づく上下水道料に、一般的な割合を掛けて算出した目安です。地域や自治体によって料金体系が大きく異なるため、あくまで参考としてご活用ください。

世帯人数別の平均水道使用量(1ヶ月あたり)

世帯人数別の平均水道使用量について、主なデータに基づいてご案内します。

公的な統計データとして、東京都水道局が定期的に実施している「生活用水実態調査」や、総務省の家計調査がよく引用されます。これらのデータから、以下の平均使用量が算出されています。

世帯人数1ヶ月あたりの平均使用量1日あたりの使用量(推定)
1人世帯8.2m³(8,200L)約273L
2人世帯15.9m³(15,900L)約530L
3人世帯20.4m³(20,400L)約680L
4人世帯24.3m³(24,300L)約810L
5人世帯28.5m³(28,500L)約950L
6人以上世帯33.9m³(33,900L)約1,130L

出典:東京都水道局「平成28年度 生活用水実態調査」など

1m³(立方メートル)は1,000L(リットル)です。

家庭内の用途別水道使用量の割合

水道使用量の内訳を見ると、家庭内で特に多くの水を使っている場所がわかります。

  • お風呂: 約40%
  • トイレ: 約21%
  • 炊事: 約18%
  • 洗濯: 約15%
  • その他: 約6%

このデータから、お風呂とトイレの使用方法を見直すことが、水道代節約の鍵であることがわかります。

注意点

  • 上記のデータは、調査が行われた時点の平均値であり、生活習慣や季節(夏場は使用量が増加する傾向)、住んでいる地域(積雪地帯など)によって変動します。
  • 料金は使用量に応じて単価が上がる「従量料金制」が一般的です。
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