常温水モードはなぜ天然水サーバーに少ない?浄水型との「衛生設計」の違いを徹底解剖

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【ウォーターサーバーライターが解説】常温水モードはなぜ天然水サーバーに少ない?浄水型との「衛生設計」の違いを徹底解剖

ウォーターサーバーを検討しているあなたは、ふと疑問に思っていませんか?

浄水型では常温水が使えるのに、天然水サーバーにはなぜ常温水モードがないんだろう?

この疑問は、ウォーターサーバーの「安全設計の根幹」に関わる、非常に重要なポイントです。

結論から言うと、これはメーカーが安全性を確保するための水の種類による「戦い方」の違いにあります。天然水サーバーが常温水モードを搭載しにくいのは、天然水特有の「雑菌リスク」を避けるためです。

この記事では、天然水と浄水型、それぞれの衛生設計の違いを解説し、常温水を安全に飲むための最適なサーバー選びのヒントをご紹介します。

1. 天然水サーバーが常温水を嫌う最大の理由:「20℃前後の危険地帯」

天然水ウォーターサーバーの常温水モードが少ないのは、安全性を最優先した結果です。その背景には、天然水が持つ「塩素レス」という特性が深く関わっています。

① 塩素がない=雑菌に対する防御がない

水道水には、雑菌の繁殖を防ぐための塩素(カルキ)が含まれています。しかし、天然水は採水された自然の美味しさをそのまま届けるため、塩素処理をほとんど行っていません。

そのため、ボトルを開封し外気に触れた瞬間から、サーバー内部のタンク内で雑菌が繁殖するリスクに常に晒されます。

② 雑菌は「常温」で最も活発になる

雑菌が最も活発に増殖するのは、人間の体温に近い20℃〜35℃の常温帯です。

  • 冷水(5℃前後):菌の活動が極端に鈍化する
  • 温水(85℃以上):殺菌される

常温水モードは、雑菌が最も喜ぶ温度帯で水を滞留させることになります。そのため、多くの天然水メーカーは、冷水か温水のどちらかで保存することを衛生管理の基本とし、あえて常温水モードを避けているのです。

2. 浄水型サーバーが常温水モードを実現できる「2つの衛生技術」

一方で、水道水をろ過して使う浄水型ウォーターサーバーは、なぜ常温水モードを積極的に搭載できるのでしょうか?

それは、内部タンクの衛生管理にテクノロジーを投入しているからです。

① UV殺菌灯(紫外線)による常時殺菌

多くの浄水型サーバーは、ろ過した水を貯めておく内部タンクに「UV(紫外線)殺菌灯」を搭載しています。

UV殺菌灯は、タンク内の水に紫外線を照射し、水が常温であっても、貯水中に雑菌が増殖するのを防ぎます。これは、天然水サーバーではほとんど見られない、浄水型ならではの重要な衛生技術です。

② 水の回転が速い(貯水量が少ない)

浄水型サーバーは、水道水を注いだ分だけをろ過して貯めます。このため、天然水サーバーの大型ボトル(12L)と比較して、貯水タンクの容量が小さく、水の回転が速い傾向にあります。水が滞留する時間が短ければ、雑菌が繁殖するリスクも低くなります。

3. 【結論】安全に常温水・白湯を飲むための賢い選び方

「常温水が欲しいけれど、天然水の美味しさも捨てがたい…」という悩みを解決するためには、以下の基準で機種を選びましょう。

賢い選び方① 常温水が必要なら「UV殺菌機能付き」の機種を選ぶ

常温水モードを安全に使いたい場合は、水の種類にかかわらず、内部タンクにUV殺菌機能熱水循環機能などの自動クリーンシステムが搭載されている機種を最優先で選びましょう。

機種名/会社名水のタイプ特徴的な温度設定衛生対策
エブリィフレシャス tall浄水型常温水、ECO温水など多機能UV殺菌灯搭載、自動クリーニング
Locca smart浄水型常温水、白湯(60℃)ありUV殺菌灯搭載、自動クリーニング

賢い選び方② 天然水でも「常温水・白湯モード」がある機種を選ぶ

最近では、天然水メーカーでもこのニーズに応えるため、衛生管理を徹底した上で常温水モードを搭載する機種が増えてきました。

特に「白湯モード(約60℃)」を搭載している機種は、衛生面と利便性のバランスが取れています。

機種名/会社名常温・白湯機能衛生対策
プレミアムウォーター AURA白湯(約60℃)、常温水(約25℃)ありサーバー内部を衛生的に保つクリーン機能を搭載
フレシャス Slat常温水(15℃~20℃)あり内部回路の衛生管理を徹底し、ボトル交換の手間も軽減

4. まとめ:ウォーターサーバー選びは「衛生管理」の仕組みで決まる!

常温水モードの有無は、メーカーの「雑菌に対する防御戦略」を映し出しています。

常温水モードが浄水型で一般的で、天然水型で少ない最大の理由は、まさに雑菌の繁殖リスクをどう抑えるか、というメーカーの安全設計思想の違いにあります。

タイプ雑菌管理のリスク要因常温水モードを搭載するための主な衛生対策
天然水型塩素が含まれず、ボトル開封後は外気に触れるため、20℃前後の常温帯で雑菌が最も増殖しやすい。冷水(5℃前後)で保存するか、温水(85℃以上)に加熱することで菌の増殖を防ぐ。
浄水型水道水の塩素がろ過で除去されるため、理論上のリスクはある。UV殺菌灯(紫外線)を内部タンクに搭載し、常に殺菌サイクルを回している機種が多い。

ウォーターサーバーを安全に、そして健康のために最大限活用したいなら、単にデザインや料金を見るだけでなく、「常温・弱温水を出す際の衛生対策」がどうなっているかを必ずチェックしましょう。

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